殆どが石膏型鋳入で、石膏で作られた型の中に、粘土と水を混ぜて液状にした泥奬を流し込んで形態をつくる。石膏の吸水性を利用して、型の内側にゲル状に半硬化させた粘土の層を生じさせ、余分の泥奬を流し出した後、器物を型取りだす。モールドシリーズ(英語でMolded in Relief)として立体的な生地を図柄デザインに合わせて鋳型成形したものもある。 「機械轆轤」を使って、円盤に皿や鉢の形をした石膏の型を置き、そこに粘土をかぶせて回転させ、上から形板(鏝)を押しあてて器形を削りだす。 中には「手轆轤」によるもの、「手捻り」により機械で成形出来ない形をした部分を作たりしている。 成形された生地に湿った布を押しあて生地全体に布目模様を付けたり、石膏の型の一部に布目模様を付けて成形したのもは「タペストリーシリーズ」として人気が高い。これはキャンバスに見立て上絵付に絵画的効果を狙っている。
成形したものを乾燥、素焼きした後、生地に艶のでる釉薬を施して、本焼(焼成)して白色生地製品となる。 明治期には艶のでない釉薬(マッド釉)を施して焼成したものもある。また明治期の製品では、上絵付する部分には釉薬を使わなかったようで、細密で絵画的なツヤのない上絵付けができた。
白色生地製品に図案デザインを上絵具で描いたり(手描き)、プリントした転写紙を表面に貼付けて絵柄を写したり(転写)した後、絵付焼成(650-800℃)する。印刷済み転写紙をフランスから輸入し、肖像画を転写のもは「ポートレートシリーズ」として人気が高い。またラスター彩、コバルト上絵具で描かれたものも人気が高い。